低回

真珠夫人 (文春文庫)
真珠夫人
著 菊池寛
1920年





一時間にも近い間、父母の墓石の辺りに低徊していることがあった。





低回】ていかい
立ち去りがたく行ったり来たりすること。転じて、いろいろに考えをめぐらすこと
  「かくて―の虫となった桑幸は(桑潟幸一准教授の〜」
  「足は自然とゆっくりと―する歩調になった(美しき町・西班牙犬の家 他六篇)」