2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

状差し

人質の朗読会 著 小川洋子 中央公論新社 2011/2/25 発行 手紙は状差しに、新聞はマガジンラックに、櫛は三面鏡の前に、 【状差し】 壁などに掛け、受け取った書状を入れておくもの

綱紀

人質の朗読会 著 小川洋子 中央公論新社 2011/2/25 発行 これは我がアパート一番の掟、根本をなす綱紀、すべてに優先されるべき 【綱紀】こうき 一般の規律。「―の乱れ」「―粛正」AAA

白墨

人質の朗読会 著 小川洋子 中央公論新社 2011/2/25 発行 地べたに座り、白墨で道に落書きしながら 【白墨】はくぼく チョーク

ボラード

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 藤太は真っ赤なボラードに座った。 【ボラード】 岸壁に設置して船を繋留したり、道路や広場などに設置して自動車の進入を阻止したりする目的で設置される、地面から突き出した杭 (参考:http://ja.wiki…

金釘流

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 送り状を見ればひどい金釘だ。 【金釘流】 金釘を並べたような、下手くそな字

ピンナップ

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 秋雄の部屋からはピンナップがなくなっていた。 【ピンナップ】 押しピンなどで壁に飾るポスター。女性の写真が多い

おけらになる

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 父親は賭け麻雀でおけらだし、母親は贅沢だと言うに決まっている。 【おけらになる】 一文無しになる。所持金が全てなくなる。

トロ箱

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 いつもはトロ箱を積んで走っているので 【トロ箱】とろばこ 海産物を入れて運ぶ箱 「六十余年間―の上げ下ろしで鍛えた(ひまわり事件)」 (参考:http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/ichiba/no324.as…

水煙

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 ホースを繋いで乱暴に水を撒くと、水煙と独特の匂いが立ち上る。 【水煙】すいえん みずけむり

泥田

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 泥田のような頭からこぼれた言葉は、二十五年ぶりに口にする名だった。 【泥田】どろた 泥深い水田

戸車

アンチェルの蝶 著 遠田潤子 光文社 2011/12/20 発行 年代物の木の引き戸は普段よりずっと重たく感じられた。戸車に油を差さなければ、と思う。 【戸車】 引戸の上下につける、開閉をなめらかにする小さな車輪 (参考:http://skk.sblo.jp/article/32038278.…

吝嗇

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 払っていないのは、払えないからじゃない。ただの吝嗇だ。 【吝嗇】りんしょく けちな人、さま

慶賀

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 これはまさに慶賀すべき快挙ではないか。 【慶賀】けいが 喜び祝うこと。祝賀。「―に堪えない」

些事

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 これほど成功を果たした人間は、過去の些事を振り返ったりしないものだ 【些事】さじ 取るに足らないささいなこと。小事。「―にとらわれる」

端緒

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 まず、電話相談を端緒にわかった事実を、口外してはならないということだ。 【端緒】たんしょ/たんちょ 物事のきっかけ。始まり。手がかり。「―が開ける」 「確認されるようになりまし…

小史

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 会社の小史を聞きながら 【小史】 簡単にまとめた歴史。略史

遺漏

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 労働者名簿や賃金台帳も、言えばすぐに出てきて遺漏がない。 【遺漏】いろう 大切なことが抜け落ちていること。手落ち。手抜かり 「見回りも―なく(抒情的恐怖群)」 「確かめさせた。―…

座学

ディーセント・ワーク・ガーディアン 著 沢村凜 双葉社 2012/1/22 発行 牛山は座学に苦手意識をもっているようだ。 【座学】 席について話を聞く学科のこと

野火

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 と、誰ともなく小声で歌いだし、それが野火のように交差点に広がっていった 【野火】のび 春先に野原などを焼く火のこと。野焼きの火

幻日

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 だいぶ傾いてきた太陽が黄色く光り輝いて、その隣にもう一つ、太陽よりはすこし小さいけれども、色も形もそっくりな輝きがぼんやり浮かんでいた。 「……幻日」 【幻日】げんじつ 太陽の両側に見える太陽のような像 月…

傑物

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 女帝になりつつある孔雀に向かって怒れるような傑物が、いるわけないだろ 【傑物】けつぶつ ずば抜けて秀でた人物

魔手

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 そのため被害者達は簡単に魔手に落ちてしまうのです。 【魔手】ましゅ 悪魔の手。人を破滅に導く手段のたとえ。「―がのびる」 「追い詰めた運命の―の秘密(ドグラ・マグラ)」 「軍隊が米英国の―を払い(花や咲く咲…

おさだまり

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 おさだまりなことに、彼女は大人への階段を上りそこない、あまりにも童顔すぎる女優になってしまって 【おさだまり】 お決まり。決まりきっていることを少し皮肉っている語。

男所帯に蛆が湧く

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 リビングには荷物の合間にそれぞれのけもの道がぐにゃぐにゃにできていた。男所帯に蛆が湧くというやつだ。 【男所帯に蛆が湧く】 男だけの家は蛆がわくほど散らかり放題だという喩え。「男やもめに蛆が湧く」

気重

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 そのぶん、家に帰るのは気重になっていた。 【気重】きおも 気分がふさいで、何をするにも気がすすまないこと。さま

豪農

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 彼女はとある地方都市の豪農の家の末娘で、 【豪農】ごうのう 多くの土地・財力を所有し、勢力のある農家のこと

スポイル

傷痕 著 桜庭一樹 講談社 2012/1/11 発行 同時に、周囲によってスポイルされた変人とも噂され始めた。 【スポイル】 台無しにすること。特に、甘やかして人の性質などをだめにすること

警策

お別れの、そのあとで 著 伊藤たかみ 光文社 2011/12/20 発行 座禅の最中に、警策でももらったみたいだった。 【警策】きょうさく 座禅中の僧の肩や背中を打つ木の棒 (参考:http://www.kyoeikasai.co.jp/kpa/agent/monosiri2010-35.htm)

奇矯

ピエタ 著 大島真寿美 ポプラ社 2011/2/18 発行 カーニバルの時期ともなれば、そういう奇矯なこともまれにはあったので不審とまでは思わなかったが 【奇矯】ききょう 言動が普通の人と違っていること・さま。「―な振る舞い」

権謀術数

ピエタ 著 大島真寿美 ポプラ社 2011/2/18 発行 権謀術数のまかり通る、このヴェネツィアの貴族社会を怒ることね 【権謀術数】けんぼうじゅっすう 人をあざむくたくらみ、策略のこと