2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
華岡青洲の妻 著 有吉佐和子1967年発行 先生も日本へ着かれてすぐこの奇瑞に遭われて驚かれたことですやろ 【奇瑞】きずい めでたいことの前兆として起こる不思議な現象。瑞相。吉兆 「これこそ―、この花が咲けば如来が下生すると(ねむり姫)」×
華岡青洲の妻 著 有吉佐和子1967年発行 これは麒麟児が生れたのだと儂は大声で叫びましたわ 【麒麟児】きりんじ 才能や技芸が特に優れ、将来性のある若者
華岡青洲の妻 著 有吉佐和子1967年発行 眼中にないらしく、いつも天下国家の趨勢を論じるのである 【趨勢】すうせい ある方向へと動く勢い。社会などの全体の流れ。「世の―を見極める」 「時代の―に愛国心と功名心を煽られて(本にだって雄と雌があります)」…
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 故買の件かもしれない 【故買】こばい 盗品と知りながら買うこと。窩主 (けいず) 買い
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 出張先だったというタイや香港は、宝石の一大集散地だ 【集散地】しゅうさんち 生産地から産物を集めてこれを消費地へ送り出す所。「米の―」
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 それがこのゲームの勘所だったと思うが、どうだい 【勘所】かんどころ ・三味線などで音調を整えるために指で弦を押さえるところ。つぼ ・はずせない大事なところ。肝心なところ。急所。「―を心得た仕事ぶり」
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 曽我さんが例のごとく博覧強記なところをみせて 【博覧強記】はくらんきょうき 広く書物を読み、色々な事をよく記憶していること。「―の人」 「知に飢えた―の鬼才だった(本にだって雄と雌があります)」 「―だが世間知ら…
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 戦前は軍港として栄え、今は戦艦大和の博物館で有名な町だ 【軍港】ぐんこう 海軍の艦艇の根拠地となる港
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 この店長こそが「美術館」の客の峻別に一役買っていると思われる節があった 【峻別】しゅんべつ 厳しくはっきり区別すること、またその区別△
ご近所美術館 著 森福都2012年発行 その味が西園寺英子の業績の顕彰に繋がるかどうかは不明だが 【顕彰】けんしょう 隠れた善行や功績などを広く知らせること。広く世間に知らせ表彰すること 「さる宮家の名のもとに―されたという経緯があった(抒情的恐怖群…
スティル・ライフ 著 池澤夏樹1988年発行 佩用する機会もない勲章と、歴史に残る汚名を期待するのだろう 【佩用】はいよう 体につけて用いること。「勲章を―する」
スティル・ライフ 著 池澤夏樹1988年発行 星雲や針葉樹林や渓流や雪渓を見て心に浮かぶことを口にしても 【雪渓】せっけい 雪や氷が夏でも残っている高山の谷。(季)夏
スティル・ライフ 著 池澤夏樹1988年発行 あきらかに日本以外の土地の鋭い高峰もあった 【高峰】こうほう 高くそびえている峰。ある一群の中でひときわ優れているものにも用いる
4ページミステリー 著 蒼井上鷹 物故した某人気俳優の別れた妻が、この町にいるとの情報を得た 【物故】ぶっこ/もっこ 人が死ぬこと。死去 「與次郎が―してから二年(本にだって雄と雌があります)」 「大概は端から―者だしね(ピカルディの薔薇)」 「父親…
ことば汁 著 小池昌代2008年発行 けなげに思ううちはよかったが、夫恋いは次第にエスカレートしていった 【妻恋/夫恋】つまごい 夫婦が互いに相手を恋い慕うこと。鹿などの動物にもいう
ことば汁 著 小池昌代2008年発行 何度も何度も繰り返しているせいで、話は融通無碍の極致に至り 【融通無碍】ゆうずうむげ 考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること、さま 「これほど―なテープ使いは(夜の淵をひと廻り)」
ことば汁 著 小池昌代2008年発行 ツノという突起が、すべての感覚を統御していた 【統御】とうぎょ 全体をまとめて支配すること。思い通りに扱うこと。「大軍を―する」
クリコフの思い出 陳舜臣 実際におこった出来事を潤色したり、それにヒントをえて書くことが多い 【潤色】じゅんしょく ・色を付け光沢を加えること ・表面をつくろい飾ったり、事実を誇張したりして、面白くすること。「―を加える」 ・天の恵み。幸運
クリコフの思い出 陳舜臣 それでも騰勢はしずまらないので、一罰百戒の効果を狙って、奸商を槍玉に 【一罰百戒】いちばつひゃっかい 罪を犯した一人を罰することにより、その他大勢の戒めにすること
クリコフの思い出 陳舜臣 ふしぎに脱俗の趣きがあって、一郎は気に入っていた 【脱俗】だつぞく 世間から離れて俗事に煩わされないこと。俗事に執着せずあっさりしていること。超俗
クリコフの思い出 陳舜臣 そんな話をしていたとき、副都統から急使が来た 【急使】きゅうし 至急の使い。「―を立てる」
クリコフの思い出 陳舜臣 そして、二十九歳で北京で客死し、故郷のカシュガルの家廟に葬られた女性 【客死】かくし/きゃくし 旅先や他国で死ぬこと 「宮で―した男のことを(抒情的恐怖群)」
クリコフの思い出 陳舜臣 土地を持っている。これは神戸市から永代租借したもので 【租借】そしゃく ある国が、特別の合意の上、他国の領土の一部を一定期間に限って借りること。「―地」III
クリコフの思い出 陳舜臣 ときの為政者は、イギリスの商人ごときとじかの接触をすることをきらった 【為政者】いせいしゃ 政治を行うもの。為政家
クリコフの思い出 陳舜臣 GPUは改組されて、KGBと呼ぶそうだが、この名はまだそれほどなじまれていない 【改組】かいそ 組織を改めること。改編。「機構を―する」●
クリコフの思い出 陳舜臣 放浪児というよりは、やはり学究というかんじがした 【学究】がっきゅう もっぱら学問の研究に携わること、またその人。「―の徒」「―肌の人」 「―と芸術家という毛色の違う二人が(本にだって雄と雌があります)」 「世間知らずな―…
ニシノユキヒコの恋と冒険 著 川上弘美2003年 発行 クラスの男の子たちが猥歌をうたっていた 【猥歌】わいか 卑猥な歌。みだらな歌。艶歌(つやうた)。春歌(しゅんか)