2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

後逸

なめらかで熱くて甘苦しくて 著 川上弘美 新潮社 2013/2/25 発行 受け損ねてボールを後逸した。 【後逸】こういつ 捕りそこなってボールを後ろにそらすこと

煩瑣

肉骨茶 著 高尾長良 新潮社 2013/2/25 発行 目の高さまである煩瑣な庭の木々 【煩瑣】はんさ こまごまとしていてわずらわしいこと、さま。「―な手続き」 「とても面倒で―で(鍵・瘋癲老人日記)」 「おそろしく―なもので(砂の女)」

力抜け

肉骨茶 著 高尾長良 新潮社 2013/2/25 発行 弁当を捨てた後力抜けして 【力抜け】ちからぬけ 心の張りを失うこと。落胆すること

ひねこびる

肉骨茶 著 高尾長良 新潮社 2013/2/25 発行 ひねこびた老人が壁に倚りかかった座りこみ 【ひねこびる】 ・いかにも古びている 「―た庭松や(十蘭レトリカ)」 ・年齢の割に大人びている。こましゃくれる 「祐一郎は、その―た目付きで(本にだって雄と雌があ…

キャプリーヌ

ガソリン生活 著 伊坂幸太郎 朝日新聞出版 2013/3/30 発行 天然草で編んだようなキャプリーヌは彼女がよく頭に載せて 【キャプリーヌ】 婦人帽の一種。頭部が丸みを帯びている、幅広で柔らかい帽子

バラ線

なにごともなく、晴天。 著 吉田篤弘 毎日新聞社 2013/2/25 発行 これって、子供のときにバラ線で引っかいて、ちょっと血が 【バラ線】 有刺鉄線の俗称

繊手

烏に単は似合わない 著 阿部智里 文芸春秋 2012/6/25 発行 西家の姫は繊手をすらりと伸ばした 【繊手】せんしゅ (女性の)かぼそく、しなやかな手

うっそり

烏に単は似合わない 著 阿部智里 文芸春秋 2012/6/25 発行 それとも、と、白珠はうっそりと微笑した。 【うっそり】 ・心奪われぼうっとしているさま ・ぼんやりしていること。うっかりしていること

高直

烏に単は似合わない 著 阿部智里 文芸春秋 2012/6/25 発行 蘇芳の着物は高じきな品。 【高直】こうじき ・値段が高いこと、さま。高価。「―な果実」 ・貴重で得がたいこと、さま

薫風

烏に単は似合わない 著 阿部智里 文芸春秋 2012/6/25 発行 体を薫風に包み込まれるような心地になった時 【薫風】くんぷう 初夏、新緑の間を吹いてくる心地よい風。(季)夏

咲き初める

烏に単は似合わない 著 阿部智里 文芸春秋 2012/6/25 発行 真っ白い花弁が見て取れた。咲き初めである。 【咲き初める】さきそめる 花が咲きはじめる。「梅が―める」