2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

浅学

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 浅学にしておれは太宰治が解釈して著した「カチカチ山」を最近まで知らなかった 【浅学】せんがく 学問や知識が未熟なこと、人。自分をへりくだっていう

花貌

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 彼女の花貌がすでに伯爵を圧倒しているのが感じられた 【花貌】かぼう 花のように美しい顔

莞爾

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 遊離子は莞爾として微笑しながら 【莞爾】 かんじ にっこりと笑うさま。微笑むさま。「―として笑う」 「兄弟はよく似た顔つきで―と笑った(猫間地獄のわらべ歌)」

巧拙

ノーフォールト 著 岡井崇2007年4月 発行 知識のみでなく説明の巧拙や患者の気持ちへの配慮などが採点される 【巧拙】こうせつ たくみなこと、つたないこと。じょうずとへた。「技術の―を問わない」

朝令暮改

ノーフォールト 著 岡井崇2007年4月 発行 方針決定と告知、また、それを朝令暮改したことに、何の不満も漏らさなかった 【朝令暮改】ちょうれいぼかい 朝に出した命令を夕方には改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。朝改暮変

外貌

聖少女 著 倉橋由美子1965年9月 発行 この事件の外貌も新聞記事のなかにみることができる 【外貌】がいぼう ・顔かたち。顔だち ・外観。うわべの様子。「―を飾る」

須臾

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 その須臾の思考の時間もすぐさま、またも 【須臾】しゅゆ 短い時間。しばらくの間。ほんの少しの間。「―も忘れず」

壁龕

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 左側、壁龕のように小さな窓型のへこみが作られ、その少し突き出た台の上に 【壁龕】へきがん 西洋建築で、厚みのある壁をえぐって作ったくぼみ。彫像や花瓶などを置く。ニッチ (参考:http://blog.goo.ne.jp/t…

追善

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 ともあれ、さいぜんの追善めいた憶測は一場所一時の気の迷い 【追善】ついぜん 仏教で、人の死後7日目や49日などに亡者の冥福を祈って行う法要。追福。「―法要」

品下る

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 自分でもわからず、品下った現代では出家といった発想に馴染むこともできず 【品下る】しなくだる 品格が落ちる。落ちぶれる。「いくぶん―る所作だった」

繭籠もり

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 気に入った調度を揃えた部屋で繭籠るように暮らしたい 【繭籠もり】まゆごもり/まよごもり 蚕が繭の中にこもること。転じて、少女などが家の中にこもっているたとえ□

悉皆

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 溢れる優雅さが、悉皆男たちに捧げられ、あまつさえ食い荒らされるのを 【悉皆】しっかい ・残らず。すっかり。全部 ・まるで ・(あとに打消し語を伴って)全然。まったく□

麗姿

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 本殿へ向かう雛と内裏の麗姿を称えたが、大座敷での披露宴の 【麗姿】れいし うるわしい姿。麗容

荒蕪

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 必要資料山積し荒蕪を極めた書斎にしては異例の幸い、すぐ見つかった 【荒蕪】こうぶ 土地が荒れて、雑草の茂るがままになっていること。「―地」OOO

拉する

抒情的恐怖群 著 高原英理2009年4月10日 発行 抱き込んで他に知られないよう拉し去ったのだ、と、 【拉する】らっする 無理に連れていく。拉致する 「いずことも知れず―し去られた(ねむり姫)」

渉猟

傷だらけの店長 著 伊達雅彦2010年7月 発行 そこで、新古書店を渉猟していた 【渉猟】しょうりょう ・広くあちこち歩きまわって、探し求めること ・調査、研究などのために、多くの書物や文章を読みあさること。「文献を―した」OOO

隆盛

傷だらけの店長 著 伊達雅彦2010年7月 発行 かつては地域一番店として隆盛を誇っていた時代もあった 【隆盛】りゅうせい 勢いが盛んなこと、さま。隆昌(りゅうしょう)。「―を極める」

寸暇

傷だらけの店長 著 伊達雅彦2010年7月 発行 ほんの数カ月前、寸暇を惜しんで店中を走り回っていた自分は 【寸暇】すんか ほんの少しのあき時間。「―を惜しんで練習する」▽

要衝

鹿笛 著 宇江敏勝2013年8月15日 発行 村の入り口に位置して、いわば交通の要衝なのである 【要衝】ようしょう 軍事・交通・産業の上で大切な地点。要所。「交通の―」PPP

折衝

鹿笛 著 宇江敏勝2013年8月15日 発行 地元との折衝にあたったのは役場だったが 【折衝】せっしょう 利害が一致しない相手と問題解決するために、駆け引きすること。またその駆け引き 「取引先との―に参加して(こっちへお入り)」

行幸

鹿笛 著 宇江敏勝2013年8月15日 発行 斉明天皇は紀温湯に行幸されたのである 【行幸】ぎょうこう/みゆき 行くことを敬っていう語。天皇の外出。行き先が複数にわたる場合は巡幸(じゅんこう)という

増上慢

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 アイザワの増上慢を懲らすので、私はあたふた 【増上慢】ぞうじょうまん ・仏語。未熟でありながら、仏法の悟りを身につけたと誇ること ・自分を過信して思い上がること、またそういう人、さま

土性骨

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 あのバカは俺たちとは土性骨のところで違う、百八十度も真逆の人間 【土性骨】どしょうぼね ・性質や根性を強調、またはののしっていう語。ど根性。「―を叩きなおす」 ・人をののしって、その背骨を言う。「…

燔祭

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 夜の街で、燔祭の羊を物色しているかもしれないのだ 【燔祭】はんさい 古代ユダヤ教における最も古く、かつ重要とされた儀式。いけにえの動物を祭壇上で焼き、神に捧げるIII

棄教

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 「妻の信仰の自由じゃない?」として棄教させなかったために 【棄教】ききょう 信仰していた宗教を捨てること

援用

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 教授の研究=犯罪生活曲線を援用、日本固有のアプローチを実現していた 【援用】えんよう ・自分の主張の助けとするため、他の意見や文献などを引用したり、示したりすること。「海外の論文を―する」 ・法律…

慈雨

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 面影は残っているだろうか、慈雨を待つ陰日向の花のような 【慈雨】じう 万物を潤し育てる雨。また、日照りの時に降る雨。恵みの雨。(季)夏

痛憤

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 込みあげる嫌悪と痛憤の渦巻きが骨に亀裂を入れて 【痛憤】つうふん 大いに憤慨すること

分水嶺

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 並べたてて重要な当事者を落とせ。これが分水嶺だ 【分水嶺】ぶんすいれい ・分水界になっている山稜。分水山脈 ・物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ■