2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

嗤笑

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 唇が一瞬、嗤笑の形に歪んだような気がした 【嗤笑】ししょう あざけり笑うこと。嘲笑●

異聞

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 長い歳月をかけて異聞のひだに踏み入り 【異聞】いぶん 人の聞き知っていない話。普通ではない珍しい話

流亡

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 世界を裏側から見つめる流亡のノマドたち 【流亡】りゅうぼう 定住地がなくさすらい歩くこと。流浪

敬仰

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 おろそかにしてはならない御仁だと敬仰しておる次第です 【敬仰】けいぎょう うやまい、仰ぐこと

堕罪

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 堕罪の少年をさいなんでいたのは、恐怖の 【堕罪】だざい 罪に落ちること。罪人となること■

職掌

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 これ以上、職掌を無視するんなら 【職掌】しょくしょう 担当している仕事。職務

号哭

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 頭上に高らかな号哭を衝き上げた 【号哭】ごうこく 大声をあげて泣き叫ぶこと。号泣

拱手傍観

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 悲鳴を聞くにつれ、彼らは拱手傍観していられなくなった 【拱手傍観】きょうしゅぼうかん 手出しせず、ただ眺めていること

一言居士

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 薬剤師、一言居士のユンボ乗り、吝嗇家のラーメン屋店員 【一言居士】いちげんこじ どんなことについても、自分の意見を言わないと気のすまない人KKK

後顧の憂い

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 魅力的に思えたのかもしれない。後顧の憂いもなく、遺族に 【後顧の憂い】こうこのうれい あとに残る気遣い。あとあとの心配。「―のないように保険に入る」

枯死

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 あれは枯死してるんだ 【枯死】こし 草木が枯れてしまうこと

複眼的

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 私のすぐれて複眼的な土地勘と洞察力に舌を巻いていた 【ふくがんてき】 ふくがんてき いろんな立場・視点から物事を見たり考えたりするさま。「―な考察」

腑分け

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 患者ですよ。病理だって腑分けされてるんだから 【腑分け】ふわけ 解剖 「傷を開き―し肉を血をすすりたい(抒情的恐怖群)」

奇観

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 サルヴァドール・ダリ風のただれた奇観を見ている 【奇観】きかん 珍しい眺め。ほかでは見られないような風景。「―を呈する」

かててくわえて

夜の淵をひと廻り 著 真藤順丈2016年1月31日 発行 かててくわえて私ほど有能な警官でも 【糅てて加えて】かててくわえて ある事柄にさらに他の事柄が加わって。その上。おまけに。(良くないことが重なる時に使われることが多い)

鼻嵐

これは王国のかぎ 著 荻原規子1993年10月 発行 鼻あらしを吹く馬を無念そうな目で見上げ、それからあたりを見回して 【鼻嵐】はなあらし 嵐のように激しい鼻息

喜捨

これは王国のかぎ 著 荻原規子1993年10月 発行 いいですね、ジャニ。喜捨の精神だ。功徳をつみますね 【喜捨】きしゃ 進んで寺社、僧や貧者に金品を寄付すること

有髪

これは王国のかぎ 著 荻原規子1993年10月 発行 丸剃りの頭かと思っていたのに、ターバンをとった彼は有髪で、わりと長い黒髪を 【有髪】うはつ 僧や尼などが剃髪 しないでいること。その人

児孫のために美田を買わず

沙羅は和子の名を呼ぶ 著 加納朋子1999年10月 発行 子孫に美田を残そうなんて馬鹿なことを考えなければ、海外旅行なんぞ屁でもない 【児孫のために美田を買わず】じそんのためにびでんをかわず 子孫のために財産を残すとそれに頼って努力をしないので、財産…

準拠

ミステリー・アリーナ 著 深水黎一郎2015年6月発行 修復するのにほんの少し時間を頂きたいので、ここでこの番組が準拠している 【準拠】じゅんきょ あるものをよりどころとしてそれに従うこと。また、そのよりどころ

鞠躬如

ミステリー・アリーナ 著 深水黎一郎2015年6月発行 ヒデが鞠躬如としてラウンジのドアへと向かいかけた 【鞠躬如】きっきゅうじょ 身をかがめ、つつしみかしこまるさま。「―として用を聞く」

角逐

ミステリー・アリーナ 著 深水黎一郎2015年6月発行 私はこの男と角逐を繰り広げることに、随分と無駄なエネルギーを費やしてしまった 【角逐】かくちく 互いに争うこと。せりあい。「業界での―」

中葉

ミステリー・アリーナ 著 深水黎一郎2015年6月発行 ますます貧しくなった二十一世紀中葉のこの日本 【中葉】ちゅうよう ある時代の中頃。中期

世知/世智

営繕かるかや怪異譚 著 小野不由美2014年12月発行 ぐっと怺えて「済みません」と詫びるぐらいの世知はついた 【世知/世智】せち ・世渡りの知恵。「―にたけた人」 ・仏語。世俗に生きる凡夫の知恵 ・抜け目のないこと。ケチなこと、さま

武者溜まり

営繕かるかや怪異譚 著 小野不由美2014年12月発行 大昔の武者溜まりにある踏切で、などと場所を説明していた 【武者溜まり】むしゃだまり 軍勢の集合用に、城門の近くに設けられた広場

陰樹

営繕かるかや怪異譚 著 小野不由美2014年12月発行 塀に囲まれ、陽当たりが良くない。陰樹ばかりの庭の向こうには 【陰樹】いんじゅ 幼樹のころに日陰でも生育できる樹木。ブナ・シイ・カシなど

頸木/軛/衡

営繕かるかや怪異譚 著 小野不由美2014年12月発行 そんな頸木からようやく解放されたというのに、ろくに自由を味わう間なく 【頸木/軛/衡】くびき ・車の轅 (ながえ) の前端に渡して、牛馬の頸の後ろにかける横木 ・自由を束縛するもの。「―を逃れる」

庶子

ラザロ・ラザロ 著 図子慧1998年発行 息子ひとりしかいなかったんじゃないか。まあ、庶子ってこともあるが 【庶子】しょし ・妾の産んだ子 ・父が認知した私生児。(現行法ではこの名称は廃止され、嫡出でない子という)

保因者

ラザロ・ラザロ 著 図子慧1998年発行 訪れた保因者の家族が住む小屋のすさまじい有り様に、調査団は 【保因者】ほいんしゃ 劣性遺伝病の原因となる遺伝子を持っているが、発症していない人。また、ウイルスなどに感染していても症状が現れていない人(無症候…

山稜

ラザロ・ラザロ 著 図子慧1998年発行 女は背後の小高い山をふり仰いだ。山稜の輪郭がもこもこと 【山稜】さんりょう 山頂から山頂へ続く峰すじ。山の尾根