2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

団居/円居

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 ことに若代が一名加わるとわれらの円居は別様の光を添えてくる 【団居/円居】まどい ・人々がまるく居並ぶこと。車座になること ・一か所に集まり会すること。特に親しい者同士で集まり楽しむこと。団欒

旧歓

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 千代子は突然顔をあげて、旧歓の悲しみを一語にふくめて言った 【旧歓】きゅうかん 昔味わった喜び

終夜

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 二人の仲はいかになりゆくべき、このことを思いて昨夜も、よもすがら泣き明かし候 【終夜】よもすがら 一晩中。夜どおし

枢要

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 人々はみなそのの学び得し新知識を利用して社会枢要の地位を占ましたけれど 【枢要】すうよう 物事の最も大切なところ。最も重要であること、さま。「組織の―」「―な地位に就く」

薄運

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 これを思うと僕は生命の薄運を嘆くほかはない 【薄運】はくうん 運に恵まれないこと。薄幸(はっこう)

喝破

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 「返事をしないか!」と江間君の喝破した時、これが火鉢のそばであるならたちまち 【喝破】かっぱ ・大声で叱りつけること ・誤った説を排し、真実を解き明かすこと。

朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 朝に道を聞かば夕に死すとも可なりというのと僕の願とは大に意義を異にしているけれど、その心持は同じです 【朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり】あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり 朝に人としての大…

紅塵

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 もし僕の願さえ叶うなら紅塵三千丈の都会に車夫となっていてもよろしい 【紅塵】こうじん ・赤茶けて見える土ぼこり。市街地に立つ土ぼこりなど ・俗人の住む世の中。また俗世のわずらわしさ。俗塵

鉄腸

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 この眼に愛嬌を含めてじっと睇視られるなら大概の鉄腸漢も軟化しますなあ 【鉄腸】てっちょう 堅固な心。鉄心KKK

所信

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 オイオイ、他人を悪口する前に先ず自家の所信を吐くべしだ。君はなんの堕落なんだ 【所信】しょしん 信じている事柄。信ずるところ。「―を述べる」

名利

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 東京のやつらを言ったのサ、名利に汲々としているその醜態はなんだ! 馬鹿野郎! 【名利】みょうり 名誉と利益。また、それを求める気持ち。めいり。「―を求める」

俗骨

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 『権利義務』で一貫して了った、どうだろう僕は余程俗骨が発達してるとみえる! 【俗骨】ぞっこつ 卑しい性質。卑しい気質。またその人

名論卓説

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 我々の人生観を話すことになってね、まあ聴いて居給え名論卓説、滾々として尽きずだから 【名論卓説】めいろんたくせつ 見識の高い立派な議論や意見

一臂の力を貸す

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 どうかあなたも自分のため一臂の力を借して、老先生のほうをうまく説いてもらいたい 【一臂の力を貸す】いっぴのちからをかす 少しの助力を与える

旧師

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 実は招かれていないのである。大津は何と思ったかその旧師を招かなかった 【旧師】きゅうし 以前に教えを受けた先生

会する

牛肉と馬鈴薯 著 国木田独歩明治35年ごろ〜 同じく維新の風雲に会しながらも妙な機から雲梯をすべり落ちて 【会する】かいする ・ある場所に寄り集まる ・ある場所で一緒になる。複数のものが出会い一つになる「全てこの一点に―した」 ・人や物事と出会う。…

有徳

砂の女 著 安倍公房1962年発行 無軌道を告白しつづける、疑い深い有徳の士になりはてる 【有徳】うとく ・徳行の優れていること、さま。ゆうとく 「―の人がくれたと(これは王国のかぎ)」 ・富み栄えること、さま。富裕■