2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

広量

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 社長の広量に心からお礼申し上げます。 【広量】こうりょう 心が広いこと。 (逆)狭量

玄妙

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 何の気配も感づかせないところが玄妙な呼吸である。みんな怒るよりも感心して 【玄妙】げんみょう 道理や技芸などが奥深く微妙なこと。趣が深くすぐれていること。さま 「実在の人間としては餘…

霜夜

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 霜夜など拍子木の音が冴えて一層、心強く思われたものだった。 【霜夜】しもよ 霜の降りた寒い夜 「そうして―の夜更けを(木乃伊の口紅・破壊する前)」

胸算用

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 貯金の残高が、さぞかし増えているであろうと胸算用をして通帳を開いてみれば、 【胸算用】むなざんよう/むねざんよう 頭の中でざっと見積もりを立てること。胸勘定

塩たれる

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 こんなの往復ビンタというのだろうと腹立たしくも、塩たれて帰ってきた 【塩垂れる】 ・元気がないように見える ・着衣が潮水にぬれ、しずくが垂れる ・涙を流す。泣きぬれる

今業平

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 そのくせハンサムなつもりなのよ。今業平なんて自称しているんだもの。 【今業平】いまなりひら 美男子。 女性をさす場合は「今小町」

纏綿

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 長唄の纏綿としたところもよいけど、詩吟は勇壮で、かつ哀切なところがよい 【纏綿】てんめん ・からみつくこと。「ツタが木に―する」 「白は―として後になり先きになり(みみずのたはこと 上…

挙措

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 美人であるだけでなく、言葉遣いや挙措、動作、服装に至るまで優美で 【挙措】きょそ 立ち居振る舞い 「蔵の中で、―正しく座し(猫間地獄のわらべ歌)」

称揚/賞揚

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 母の熱心、牧師さんの努力、それのみが称揚されてはならないことを心に刻んだ。 【称揚/賞揚】しょうよう 褒めたたえること。称賛 「映画好きを―するより(茗荷谷の猫)」

孟母

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 孟母の下で姉達は、要領よくやりたいことをやって気楽に暮らしていたのだ。 【孟母】もうぼ 孟子の母。賢母の代表とされている

ノコ屑

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 一面にノコ屑が散らかっていたからノコッ原なのだろう 【ノコ屑】 のこぎりくずの略。のこぎりで木材を切るときに出る屑。おがくず (参考:http://kaiganyafo.exblog.jp/12475950/)

旧悪

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 旧悪は話題にならなかったの 【旧悪】きゅうあく 昔、犯した悪事。「―を暴く」 「叔父はそうした―に対する一種の自白心理を利用し(瓶詰の地獄)」

凱歌

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 物置小屋に閉じ込めると外から心張り棒をかけ、凱歌をあげた。 【凱歌】がいか 戦いに勝ったとき歌う、喜びの歌。かちどき 「ひそかに彼に対する―を奏しました(こころ)」

灯明

サザエさんの東京物語 著 長谷川洋子 朝日出版社 2008/4/1 発行 お父さんなんか夜中じゅう廊下を歩き回って、神棚にお灯明を上げて何度も拝んだりして大変だったのよ 【灯明】とうみょう 神仏に供える灯火。消すときは手や扇であおぎ消す

陣太鼓

幸せになる百通りの方法 著 荻原浩 文芸春秋 2012/2/10 発行 二人で入ったとたん、店の奥で陣太鼓が鳴った。 【陣太鼓】 戦場で、合図のため打ち鳴らした太鼓。戦鼓。

恭順

幸せになる百通りの方法 著 荻原浩 文芸春秋 2012/2/10 発行 ボスゴリラに出会ったら、すぐに恭順のポーズをとって、いそいそと蚤取りを始めちゃいそう。 【恭順】きょうじゅん 命令にかしこまって従うこと。「―の意を表す」

カリカチュア

幸せになる百通りの方法 著 荻原浩 文芸春秋 2012/2/10 発行 人間の女性のそれのカリカチュアみたいだ。 【カリカチュア】 特徴を大げさにした強調した風刺画。戯画

教戒

幸せになる百通りの方法 著 荻原浩 文芸春秋 2012/2/10 発行 ベンチに座り続ける男の逸話は、ある種の教戒を含んでいるのかもしれない。 【教戒】きょうかい 教えいましめること×

南京袋

幸せになる百通りの方法 著 荻原浩 文芸春秋 2012/2/10 発行 それだけでは足りないから、南京袋に入ったおがくずも運び、 【南京袋】 黄麻で織った袋。穀物などを入れる。 (参考:http://blogs.yahoo.co.jp/kumama_in_bk/54033752.html)

馬蹄

幸せになる百通りの方法 著 荻原浩 文芸春秋 2012/2/10 発行 馬蹄のかたちのテーブルの両側に雁首を揃えて、昼間なのに煌々とともした灯りの下で 【馬蹄】ばてい 馬のひづめ

正時

イルミネーション・キス 著 橋本紡 双葉社 2012/1/22 発行 正時ごとに鳴るように設定されているのだ。 【正時】しょうじ 一時ちょうど、二時ちょうど、というように、分や秒に端数のつかない時刻

花がら

眺望絶佳 著 中島京子 角川書店 2012/1/31 発行 盛りをすぎた大輪の花がらを摘み、ショートと呼ばれる若い枝を剪定し 【花がら】 咲き終わっても散らずに残っている枯れた花

諄々と

眺望絶佳 著 中島京子 角川書店 2012/1/31 発行 盗まれた物とは考えにくいと諄々と説いたのだったが 【諄々と】じゅんじゅんと よくわかるように繰り返し言い聞かせるさま

毛氈

眺望絶佳 著 中島京子 角川書店 2012/1/31 発行 緋毛氈の敷かれた座敷に座り込んだ兄弟は、ちょっと申し訳ない気持ちになって 【毛氈】もうせん 獣毛を原料とした敷物用のフェルト。赤く染めた緋毛氈が多い (参考:http://k-kabegami.com/shouryakuji/6.htm…

年年歳歳

眺望絶佳 著 中島京子 角川書店 2012/1/31 発行 里に近い山の中で暮らしていたのですが、年年歳歳住みにくくなり、食糧を見つけるのが困難になってきて 【年年歳歳】ねんねんさいさい 毎年毎年 「蔵の中で、―驚くばかりふえて行くのです(蔵の中・子を貸し屋…

彷徨

眺望絶佳 著 中島京子 角川書店 2012/1/31 発行 一人でその団地群を彷徨しているうちに目的地を見失い、 【彷徨】ほうこう あてもなく歩き回ること。 「必死に―することは不要に(少女外道)」

泰然自若

眺望絶佳 著 中島京子 角川書店 2012/1/31 発行 風が強く吹くと正直少し怖いし、あなたのように泰然自若としてはいられない自分がふがいなく思います。 【泰然自若】たいぜんじじゃく 落ち着き払って、なにごとにも動じないさま

陶然

人質の朗読会 著 小川洋子 中央公論新社 2011/2/25 発行 当時の僕はわけも分からず、ただ陶然とコンソメスープが出来上がってゆく過程を眺めているだけなのでした。 【陶然】とうぜん ・気持ちよく酒に酔うさま ・うっとりとしたいい気持ちであるさま 「私は…

半農半漁

人質の朗読会 著 小川洋子 中央公論新社 2011/2/25 発行 祖母はとある海岸沿いにある、半農半漁の村でちょっとした役に就いていました。 【半農半漁】はんのうはんぎょ 農業と漁業の両方で生計をたてること