2016-01-01から1年間の記事一覧

姻戚

瑠璃の雫 著 伊岡瞬2012年11月8日 発行 倉持と県議の佐々岡が姻戚関係にあるとなったら 【姻戚】いんせき 婚姻によってできた、血のつながりのない親戚

公器

瑠璃の雫 著 伊岡瞬2012年11月8日 発行 しかし、地方紙とはいえ公器でしょう 【公器】こうき おおやけのもの。公共のための機関。「新聞は社会の―である」

根雪

瑠璃の雫 著 伊岡瞬2012年11月8日 発行 半ば根雪になった白い塊に驚いたり喜んだりしている 【根雪】ねゆき 解けないうちに雪がさらに積もって、雪解けの時期まで残る下積みの雪。(季)冬

笛吹けども踊らず

シャイロックの子供たち 著 池井戸潤2006年1月30日 発行 こういっては何ですが、笛吹けど踊らずというやつでしてね。困ったものです 【笛吹けども踊らず】ふえふけどもおどらず (新約聖書から)手を尽くして働きかけても、人がそれに応じて動き出さないたと…

背反

シャイロックの子供たち 著 池井戸潤2006年1月30日 発行 栄光の一年、それと背反する挫折と絶望の一年 【背反】はいはん ・相いれないこと。食い違うこと ・従うべきものにそむくこと。違背

奏功

シャイロックの子供たち 著 池井戸潤2006年1月30日 発行 やっぱり粗品が奏功したみたいです 【奏功】そうこう 目標どおりの成果があがること。功を奏すること。「和解工作が―する」

目鼻がつく

シャイロックの子供たち 著 池井戸潤2006年1月30日 発行 あいつも、なんとか目鼻がつきそうか 【目鼻がつく】めはながつく 物事の大体のところが決まる。おおよその見通しが立つ

関頭

シャイロックの子供たち 著 池井戸潤2006年1月30日 発行 自分の将来が決まる。俺はいま人生の関頭にいる 【関頭】かんとう 重大な分かれ目。瀬戸際

任ずる

虹の天象儀 著 瀬名秀明2001年11月 発行 日本軽佻派誕生を謳い、二流作家を以て任じた 【任ずる】にんずる ・官職を与える。その役に就かせる。「大使に―ぜられる」 ・自分の責任、任務とする ・自分がその任務、責任を果たすことができるという自信を持つ。…

絶唱

忌中 著 車谷長吉2003年 発行 夫人と最後の交わりを行なった時の絶唱が、見事な二重映しで使われている 【絶唱】ぜっしょう ・非常にすぐれた詩や歌 ・感情をこめ、夢中になってうたうこと

青時雨

忌中 著 車谷長吉2003年 発行 門の前で降りると、突然、頭上から青時雨が落ちて来た。あたしは門の中へ駆け 【青時雨】あおしぐれ 青葉の木立から落ちる水滴を、時雨に見立てた語。(季)夏

反照

忌中 著 車谷長吉2003年 発行 海面から夕映えの反照は消え、青みがかった暗い色が濃くなっていた 【反照】はんしょう ・照り返すこと。またその光。照り返し ・夕日に照り輝くこと。夕映え ・ある物事の影響が具体的な形で他のものの上に現れることOOO

莫逆の友

忌中 著 車谷長吉2003年 発行 大津皇子は莫逆の友・川島皇子の讒訴によって、処刑されたのであある 【莫逆の友】ばくげきのとも 気心がよく通じ合っている友。親友SSS

隔世の感

忌中 著 車谷長吉2003年 発行 先生がおったった時とは、隔世の感です 【隔世の感】かくせいのかん 変化が激しく、まるで世代が変わってしまったような感じ。「―を禁じえない」

籠絡

震える牛 著 相場英雄2012年1月 発行 その後も反対派の議員を次々に籠絡しました 【籠絡】ろうらく たくみに手なずけ、自分の思い通りに操ることSSS

益荒男

妻の超然 著 絲山秋子2010年9月 発行 九州男児的なところはない。そして下戸はますらおにはなれない 【益荒男】ますらお ・立派な男。勇気ある強い男。ますらたけお。ますらおのこ ・武人。兵士 ・狩人。猟師

腎虚

妻の超然 著 絲山秋子2010年9月 発行 浮気なんかしてるから疲れるのだ。教えてあげましょうかそれは疲れじゃなくて腎虚って言うのよ 【腎虚】じんきょ ・漢方で、虚弱体質、精力減退に類する症状 ・俗に、過度の性交による男性の体の衰弱

好一対

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 あんがい好一対ではあるまいか 【好一対】こういっつい 二つの物や人がよく調和し、似合ってること。「―の夫婦」

さやか

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 笑った。電話だが笑っているのはさやかに伝わってきた 【明か/清か】さやか ・さえて明るいさま ・音、声がよく聞こえるさま ・さわやかなさま ・はっきりしているさま

文事

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 それきり彼が文事を諦めてしまったとしたら、確かに 【文事】ぶんじ 学問・文芸などに関する事柄

心胆

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 これは昭和の小中学生の心胆を奪った怪談である 【心胆】しんたん こころ。肝っ玉。心肝。「―を奪う」「―を寒からしめる」▽

斥候

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 蟲が大量に育ってきたと見ると猿渡さんに斥候を託して 【斥候】せっこう 敵の状態や地形などを探ること。また、そのために部隊から派遣する少数の兵士。「―を放つ」

晩歳

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 おれは彼の晩歳の姿しか知らず 【晩歳】ばんさい 年老いた時。晩年

混交/混淆/渾淆

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 イメージが混淆していたとしたら、もう完璧です 【混交/混淆/渾淆】こんこう 異なるものが入り混じること。ごちゃごちゃになること。「玉石が―する」「和漢―文」OOO

称美

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 美味を称美される蟹のひとつに高足蟹があるが、蟹という字面から 【称美】しょうび ・褒めたたえること。賛美 ・美しさ、うまさなどを心から味わうこと

浅学

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 浅学にしておれは太宰治が解釈して著した「カチカチ山」を最近まで知らなかった 【浅学】せんがく 学問や知識が未熟なこと、人。自分をへりくだっていう

花貌

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 彼女の花貌がすでに伯爵を圧倒しているのが感じられた 【花貌】かぼう 花のように美しい顔

莞爾

蘆屋家の崩壊 著 津原泰水1999年6月 発行 遊離子は莞爾として微笑しながら 【莞爾】 かんじ にっこりと笑うさま。微笑むさま。「―として笑う」 「兄弟はよく似た顔つきで―と笑った(猫間地獄のわらべ歌)」

巧拙

ノーフォールト 著 岡井崇2007年4月 発行 知識のみでなく説明の巧拙や患者の気持ちへの配慮などが採点される 【巧拙】こうせつ たくみなこと、つたないこと。じょうずとへた。「技術の―を問わない」

朝令暮改

ノーフォールト 著 岡井崇2007年4月 発行 方針決定と告知、また、それを朝令暮改したことに、何の不満も漏らさなかった 【朝令暮改】ちょうれいぼかい 朝に出した命令を夕方には改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。朝改暮変