2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

所産

蓼食う虫 著 谷崎潤一郎昭和3年 たとえばこの農民芸術の所産である人形芝居にしてからが、とにかくこれだけ 【所産】しょさん 結果として生み出されたもの。作り出したもの。「努力の―」 「妄想の―にすぎなかった(うつろ舟)」

落花狼藉

蓼食う虫 著 谷崎潤一郎昭和3年 舞台の方では見物席の落花狼藉をそ知らぬ風で、何人目かの太夫が床へ上っていた 【落花狼藉】らっかろうぜき ・花がばらばらに散ること。転じて、物が乱雑に散らばっていること ・花を乱雑に散らすこと。転じて、女子供に乱暴…

心緒

蓼食う虫 著 谷崎潤一郎昭和3年 妻の心緒と自分の心緒とが一つの脳髄の作用のように理解し合って別れたかった 【心緒】しんしょ/しんちょ 思いのはし。心の動き

戴き立ち

蓼食う虫 著 谷崎潤一郎昭和3年 「それではあの、戴き立ちで甚だ勝手なんですが、…」「もう、お帰りやすか、ほんまに」 【戴き立ち】いただきだち 酒食のもてなしを受けてすぐ席を立つこと