秋波

彼女がその名を知らない鳥たち
彼女がその名を知らない鳥たち
著 沼田まほかる
幻冬舎
2006/10 発行





奇妙な目付きで陣治を眺めていた。秋波などという単純なものでは決してない





秋波】しゅうは
・美人の涼しげな目もと。また、女性の媚を含んだ目付き。流し目。色目。「男に―を送る」
  「じろりと―めいたものを送るとき(或る少女の死まで 他二篇)」
  「ちらちらと―を送っていた(蘆屋家の崩壊)」
・秋のころの澄んだ波