自足

潮騒 (新潮文庫)
潮騒
著 三島由紀夫

1954年発行





ふしぎな自足感は彼を離れなかった。夕方沖を走る白い貨物船の影が





自足】じそく
・自分のおかれた状況に満足すること
  「―と自負の感情が滾々と湧いて(地上)」
・必要な物を自分で間に合わせること。「自給―」
  「孤立しており、そのものだけで―していた(嘔吐)」