先生と言われるほどの馬鹿でなし

きりぎりす (新潮文庫)
きりぎりす
著 太宰治

1974年 発行





先生と言われる程の」という諺は、なんという、いやな言葉でしょう。この諺ひとつの為に、日本のひとは、正当な尊敬の表現を失いました。





先生と言われるほどの馬鹿でなし
先生と呼ばれて気分をよくするほど馬鹿ではない。また、そう呼ばれていい気になっている者を嘲っていう言葉