押っ取り刀

暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)
暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇
著 尾崎 一雄

昭和8年





悲鳴に似たその声に、私は、おっとり刀という気持ちで裏へ飛び出した





押っ取り刀】おっとり刀
急な出来事で刀を腰にさす暇なく、手に持ったままであること。急いで駆けつける形容に用いる