2013-07-09から1日間の記事一覧

御宇

文鳥・夢十夜・永日小品 著 夏目漱石 桓武天皇の御宇に、ぜんざいが軒下に赤く染め抜かれていたかは、わかりやすからぬ歴史上の疑問である 【御宇】ぎょう その帝王が天下を治めている期間。御代(みよ)

三伏

文鳥・夢十夜・永日小品 著 夏目漱石 あたかも三伏の日に照り付けられた焼け石が、緑の底に空を映さぬ暗い池へ、落ち込んだようなものだ 【三伏】さんぷく 夏のもっとも暑い時期。(季)夏SSS

春寒

文鳥・夢十夜・永日小品 著 夏目漱石 この淋しい京を、春寒の宵に、疾く走る汽車から会釈なく振り落された余は 【春寒】はるさむ/しゅんかん 立春が過ぎてもぶり返す寒さ。余寒(よかん)。(季)春