油然

恋の都 (ちくま文庫)
恋の都
著 三島由紀夫
1953年発行





建物の中から音楽が油然と起こった。





油然】ゆうぜん
盛んにわき起こるさま、心に浮かぶさま。「―と詩情がわく」
  「―とした嬉しさが心の底からこみあげて来る(みみずのたはこと 上)」
  「気体の中で―と入れ変り立ち変り現れる色彩(機械・春は馬車に乗って)」