内攻

悦楽園 (ふしぎ文学館)
悦楽園
著 皆川博子
出版芸術社
1994/9/20 発行





いっさい愚痴は言わなくなったが、内攻した怒りが、全身から発光しているような凄まじい気配をみせた。





内攻】ないこう
・病気が身体の表面に表れず、内部で広がり悪くなること
・気持ちや考えが外に現れず、内部に向かうこと
  「その記憶が―している証拠には(一の糸)」
  「腫物を―させないために(銀の匙)」