2012-05-16から1日間の記事一覧

内攻

悦楽園 著 皆川博子 出版芸術社 1994/9/20 発行 いっさい愚痴は言わなくなったが、内攻した怒りが、全身から発光しているような凄まじい気配をみせた。 【内攻】ないこう ・病気が身体の表面に表れず、内部で広がり悪くなること ・気持ちや考えが外に現れず…

号笛

悦楽園 著 皆川博子 出版芸術社 1994/9/20 発行 彼は時々、口にあてた号笛を鳴らし、そのときだけ、生徒たちの足音に力がこもった。 【号笛】ごうてき 合図のために吹くフエ

懶惰

悦楽園 著 皆川博子 出版芸術社 1994/9/20 発行 女の視線は、彼や、懶惰な若いけものたちの頭の上を通り越してしまっているのだった。 【懶惰】らんだ めんどうがり、怠けること、さま。怠惰。「―な生活」 「牙を持ちながら、―無頼の腐り果て(きりぎりす)」…

腋窩

悦楽園 著 皆川博子 出版芸術社 1994/9/20 発行 生徒たちは、腋窩にたくましい濃い茂りをみせていた。 【腋窩】えきか 脇の下のくぼんだ部分