倉皇

紀ノ川 (新潮文庫 (あ-5-1))
紀ノ川
著 有吉佐和子
1959年 発行





歌絵と友一に守られて蒼惶として真砂町の家に戻った花は、玄関に迎えに出た書生に





倉皇】そうこう
慌てふためくさま。落ち着かないさま。あわただしいさま
  「竹さんは―、今、山を下って行った(暗夜航路)」
  「身体を―と運び出させてしまった(黒死館殺人事件)」
  「―として母が死んでしまったからだ(ねむり姫)」