苦衷

きもの (新潮文庫)
きもの
著 幸田文
新潮文庫
1996/12/1 発行





それは支離滅裂だった。母の苦衷を訴えているようでもあり、





苦衷】くちゅう
苦しい心のうち。「―を察する」
  「―にはらわたを絞るような志ん朝(こっちへお入り)」
  「しかし、領民どもの―を思えば(猫間地獄のわらべ歌)」