怯懦

春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)
春の雪
著 三島由紀夫
1965年発行





へ持ち込むことによって、怯惰な伯爵の敢てしなかった竹箆返しを





怯懦】きょうだ
臆病で気が弱いこと、いくじがないこと、さま。「―な性格」
  「―な卑屈な格好(黒死館殺人事件)」
  「彼らの倫理思想の如何に―なる事よ(愛と認識との出発)」
  「精密機械のように動く。―も畏怖もなく(ヒポクラテスの誓い)」