苦患

黒死館殺人事件 (河出文庫)
黒死館殺人事件
著 小栗虫太郎

1935年 発行





魂の苦患が心の底で燃え燻っているかのような





苦患】くげん
地獄での苦しみ。転じて、苦しみや悩み。苦悩
  「生涯の一切の―から何一つも吸収摂受していない(地上)」
  「現世の―を避けるとかいう気には(暢気眼鏡・虫のいろいろ 他十三篇)」
  「緑朗は―の底で霊感を得ていた(妖都)」