専横

もめん随筆 (中公文庫)
もめん随筆
著 森田たま

1936年 発表





さてその廿歳の頃、男は専横極まりなきものと思ひ暮らしながら





専横】せんおう
好き勝手にふるまうこと、さま。わがまま。「―な友人」
  「粗暴な行為となって―を行ったことなど(機械・春は馬車に乗って)」
  「光崎の―と古手川の暴走で(ヒポクラテスの誓い)」
  「人の耳には私が―に(今昔)」
  「その―に逆らうことのほうがむしろ空恐ろしく(抒情的恐怖群)」