屠所の羊

押絵の奇蹟 (角川文庫)
押絵の奇蹟
著 夢野久作





イヤに長い午後の時間を考えながら、屠所の羊よりもモット情けない恰好で





屠所の羊】としょのひつじ
屠所に引かれていく羊。刻々と死に近づいているたとえ。また、不幸にあって気力をなくしていることのたとえ
  「僕は浮かれるどころか、屠所に曳かれる羊のようなものでした(悪女について)」