2012-06-12から1日間の記事一覧

枯淡

山椒魚 著 井伏鱒二 1923年〜 もすこし風韻と枯淡味とが出なくては駄目だ 【枯淡】こたん ・人柄などがあっさりしていてしつこくないこと。さっぱりしていること、さま ・書画などから俗っぽさがぬけ、あっさりとした趣があること、さま

隠遁

山椒魚 著 井伏鱒二 1923年〜 こんな高い山の上に何のために家を建てたんだろう。あんまり隠遁的だと思わないかね 【隠遁】いんとん 世俗から逃れて、隠れるようにひっそりと住むこと。遁世(とんせい)。「―者」 「世をはかなみ避けようとするような、―的な…

水かがみ

山椒魚 著 井伏鱒二 1923年〜 庭の瓢箪池は水かがみをつくって朝の太陽を反射させ、その光を背中から浴びて彼女は部屋のなかにはいって来た 【水鏡】みずかがみ 水面に姿が映っていること、水面に姿などを映して見ること

耽読

山椒魚 著 井伏鱒二 1923年〜 裁縫の材料をとり散らかしたまま小学校の教科書を耽読している最中であった 【耽読】たんどく 書物を読みふけること。夢中になって読むこと