2012-09-23から1日間の記事一覧

集く

花物語 著 古屋信子 1916年〜 澄んだ月影を浴びて、そよぐ叢の中に、すだく虫の音のような、寂しい沈んだ哀に、悲しい、 【集く】すだく ・虫などが集まってにぎやかに鳴く 「虫の―きに充ちた芝生」「昼の虫の―きがきこえた」(春の雪) ・群れをなし、集ま…

花明り

花物語 著 古屋信子 1916年〜 花が山のように咲き乱れて、暗をあざむく花明りが灯したようでした 【花明り】はなあかり 桜の花が満開で、夜でもほのかに明るく感じられること。(季)春

病葉

花物語 著 古屋信子 1916年〜 ある社の中に桜の病葉が舞い散る敷石の上を靴を鳴らしてゆくのが嬉しくて、 【病葉】わくらば 病気や虫のために枯れた葉。特に夏の青葉に交じり、赤や黄に変色した葉。(季)夏

幽愁

花物語 著 古屋信子 1916年〜 遠いかなたの水平線に幽愁を漂わせて淡い新月の出る宵などは、私はもの悲しい思いに 【幽愁】ゆうしゅう 深い悲しみや、嘆き