しのつく

七夜物語(上)
七夜物語
著 川上弘美
朝日新聞出版
2012/5/30 発行





その日も朝から、しのつく雨が降っていた。





篠突く】しのつく
篠竹を束ねたものが落ちてくるように、細いものが密に激しく飛んでくる。激しく雨が降るさまをいう
  「光がとだえて、―雨が降り出した(うつろ舟)」
  「與次郎の前に―雨が分厚く立ちはだかった(本にだって雄と雌があります)」