2012-06-24から1日間の記事一覧

しのつく

七夜物語 著 川上弘美 朝日新聞出版 2012/5/30 発行 その日も朝から、しのつく雨が降っていた。 【篠突く】しのつく 篠竹を束ねたものが落ちてくるように、細いものが密に激しく飛んでくる。激しく雨が降るさまをいう 「光がとだえて、―雨が降り出した(うつ…

うまずたゆまず

七夜物語 著 川上弘美 朝日新聞出版 2012/5/30 発行 四時間めも五時間めも、うまずたゆまず、先生に隠れてこそこそと『七夜物語り』を読みつづけ 【倦まず撓まず】うまずたゆまず 飽きたり怠けたりせずに 「それでも―つづけるうちある日(銀の匙)」

まろぶ

七夜物語 著 川上弘美 朝日新聞出版 2012/5/30 発行 二階にあるグリクレルの台所へまろび入っていった。 【転ぶ】まろぶ ・ころがる。「動物のように―びながら」 「唇のおくからぴやぴやした声が―でる(銀の匙)」 「草の中をこけつ―びつして行きました(押…