秋風落莫

八軒長屋 (古典文庫)
八軒長屋
著 村上浪六

明治39年





いでや秋風落莫の文壇に時ならぬ名花一輪の我あらしめんとの覚悟





秋風落莫】しゅうふうらくばく
勢いがなくなり物寂しい様子。夏が過ぎ、秋の物寂しい風が吹くという意から
  「なんとなくもの悲しくなって、―とうちしおれていると(十蘭レトリカ)」