長者の万灯より貧者の一灯

暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)
暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇
著 尾崎 一雄

昭和8年





家内は横腹を押えて笑っている。「あれを貧者の一燈というのだ。莫迦にするな」





長者の万灯より貧者の一灯】ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう
金持ちの多くの寄進より、貧しい者の心のこもったわずかな寄進のほうが功徳が大きいたとえ。貧者の一灯