2012-08-27から1日間の記事一覧

気随気儘

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 若しも私に十分な金があって、気随気儘な事が出来たら、私は或は西洋に行って生活をし 【気随気儘】きずいきまま わがまま気ままに振舞うこと、さま 「―に朝からしぼりのゆかたを着て(もめん随筆)」

着殺す

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 数は多いがみんな安物であるし、どうせ傍から着殺してしまうのだから、 【着殺す】 一枚の衣服を、駄目になるまで着ること。着つぶす

頑健

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 私は頑健岩の如き恰幅ではありましたけれども、身の丈は五尺二寸ばかりで、先ず小男の部だった 【頑健】がんけん 体が頑丈で、大変健康なこと、さま。「―な肉体の持ち主」

火影

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 都会の夜の花やかな灯影を、言いようのない懐かしい気持ちで眺めたものです 【火影】ほかげ ・灯の光。灯火 「窓際に映っている―がフッと(ドグラ・マグラ)」 ・灯火に照らされてできる影