2012-08-28から1日間の記事一覧

面魂

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 ああ、それこそ淫婦の面魂を遺憾なく露わした形相でした 【面魂】つらだましい 強く激しい精神・気迫の現れている顔つき

周旋

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 杉崎女史の周旋とあれば家賃などはどうでもいいと云っているから、…と云うのでした 【周旋】しゅうせん ・売買や交渉などで、当事者間に立って世話をやくこと。とりもち。仲立ち。斡旋 ・ぐるぐる回ること

駻馬

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 長い間悍馬のようなナオミの蹄にかけられていた私には、それは想像したこともない「女らしさ」の極みで 【駻馬】かんば 気性が荒く、制御しにくい馬。あばれうま。あらうま。はねうま 「手のつけられない―でもあった(銀の…

芳烈

痴人の愛 谷崎潤一郎 1925年 発行 その一時間はたとえば芳烈な酒のように、私を酔わせずには置きませんでした 【芳烈】ほうれつ 香りが強いこと、さま。「―な果実」