2012-11-15から1日間の記事一覧

目睫

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 もう、死期の目睫の間に迫っていることが判った。 【目睫】もくしょう 極めて近いところ。目前。「―に迫った式」 【目睫の間】もくしょうのかん 距離や時間などが極めて近いこと

放胆

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 彼は運転手の放胆な操縦が、この惨禍の主たる原因であることを、信じたからであった。 【放胆】ほうたん きわめて大胆であること、さま。「―な言動」

婚する

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 それほど、信一郎は新しく婚した静子に、心も身も与えていたのである。 【婚する】こんする 結婚する。夫婦になる。

隠見

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 汽車の進むに従って、隠見する相模灘はすすけた銀の如く、底光を帯びたまま澱んでいた。 【隠見】いんけん 見えたり隠れたりすること。見え隠れ。「木々の間に―する家並み」