2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

巷説

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 「あくまでも巷説として」と前置きして、 【巷説】こうせつ ちまたの噂。世間の評判。風説

自家撞着

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 それができないことが自家撞着の根源となっている。 【自家撞着】じかどうちゃく 同じ人の文章や言動が、前後で食い違うこと。自己矛盾

大山鳴動して鼠一匹

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 「大山鳴動して鼠一匹。とどのつまりが事故ですかあ」 【大山鳴動して鼠一匹】たいざんめいどうしてねずみいっぴき (西洋のことわざ)大騒ぎしたわりに、実際の結果が小さいこと

刀自

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 でも、クメ刀自がそのようなものはないと 【刀自】とじ 戸主を指し、年配の女性を呼ぶ称。または一家の主婦

仮借

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 女性というものに対して一切の仮借を与えないばかりか、 【仮借】かしゃく ・許すこと。見逃すこと 「いつも一歩―しなかった(或る少女の死まで 他二篇)」 ・借りること

露払い

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 あなたの露払いをさせていただきましたよ 【露払い】つゆはらい 貴人の先に立って道を開くこと。転じて、何事かを最初に行う行為、またその人を指す

寸鉄人を刺す

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 その寸鉄人を刺すような言葉は、内藤のみならず、他の学者に対しても容赦なく向けられる 【寸鉄人を刺す】すんてつひとをさす 短く言葉で、人の急所を突くたとえ。寸鉄人を殺す 「鋭い叱責と、―二、三の毒舌、こ…

諸説紛々

凶笑面 著 北森鴻 新潮社 2000/5 単行本発行 鬼の解釈については、それこそ事典ができるほど諸説紛々ですから。 【諸説紛々】しょせつふんぷん 様々な意見が入り乱れ、まとまりがつかないさま。様々な憶測が乱れ飛び、なかなか真相がつかめないさま。

狐狸

雪国 著 川端康成 1935年 壁に座敷着のかかっているのなどは、狐狸の棲家のようであった。 【狐狸】こり ・狐と狸。「―妖怪」 ・人をだまし、こそこそ悪事をする者。「―のやから」

群雀

雪国 著 川端康成 1935年 その上の空低く群雀が乱れ飛んだ 【群雀】むらすずめ 群れているスズメ

不行跡

雪国 著 川端康成 1935年 どうしたら切れるか、よっぽど不行跡を働こうと時々思うのよ 【不行跡】ふぎょうせき 品行のよくないこと。身持ちの悪いこと。不行状。不品行。「―な男」

山峡

雪国 著 川端康成 1935年 山峡は日陰となるのが早く、もうさむざむと夕暮色が垂れていた。 【山峡】さんきょう 山と山の間。谷間。やまあい

粗朶

雪国 著 川端康成 1935年 傍の粗朶の束に乗せられて、三歳ばかりの女の子が無心に毛糸の玉を持っていた 【粗朶】そだ 切り取った木の枝。薪などに用いる