2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

活計

木乃伊の口紅・破壊する前 著 田村俊子1912年〜 発表 才の薄い文筆によって活計の料を得ながら、優子は猶健気な自分の 【活計】かっけい ・暮らしを営むこと。またその手段。生計。「―を立てる」 「健康やら―上の都合やらで(煤煙)」 「それで生涯の―を立て…

予示

木乃伊の口紅・破壊する前 著 田村俊子1912年〜 発表 宏三はある予示を得たような閃きを含んだ眼をして竜子を見返ったが 【予示】よじ 前もって示すこと。前触れ

透徹

木乃伊の口紅・破壊する前 著 田村俊子1912年〜 発表 つい今まで何も見えなかった透徹した空間が灰のようにこまかい雪で埋まっていた 【透徹】とうてつ ・澄みきっていること。透き通っていること。「―した空」 「嵐の前の静寂が天地をこめて―していた(地上…

窮乏

木乃伊の口紅・破壊する前 著 田村俊子1912年〜 発表 世間を相手にして自分たちの窮乏を曝さなければならない樣な羽目になると 【窮乏】きゅうぼう 金銭や物品が著しく不足して苦しむこと 「僕は物質の―などというものが(猫町 他十七篇)」 「戦後の―の中で…

暗愚

美しき町・西班牙犬の家 他六篇 著 佐藤春夫 この暗愚カンカラコボシめ。誰がただでかえしてくれるものか 【暗愚】あんぐ 物の是非を判断する力がなく、愚かしいこと、さま

得たり賢し

美しき町・西班牙犬の家 他六篇 著 佐藤春夫 用意のないカンカラコボシに得たり畏しとばかりしてやられるというのである 【得たり賢し】えたりかしこし 思い通りになったときの喜びの気持ちを表す語。しめた!うまくいった!

阿諛

美しき町・西班牙犬の家 他六篇 著 佐藤春夫 教授の不和は次々に教授に阿諛する一部の医局員の不和を誘引し 【阿諛】あゆ 顔色を見て、相手の気に入るようふるまう事。お追従TTT

有為

美しき町・西班牙犬の家 他六篇 著 佐藤春夫 地方の資産家の長女だが、有為の青年学者を婿にして大成させたいと 【有為】ゆうい 能力があること。役に立つこと、さま。「―な人材」 「貴方の―な前途(瓶詰の地獄)」

順境

美しき町・西班牙犬の家 他六篇 著 佐藤春夫 幼くから幸福のなかで温室の花として養育されて、それ故順境に置かれればいくらでも優しくなり得る代わりには 【順境】じゅんきょう 物事が都合よく運んでいる境遇。「―のうちに育つ」