2012-08-24から1日間の記事一覧

多事多端

紀ノ川 著 有吉佐和子 1959年 発行 二度目の出産をする前後は、真谷家の内も外も多事多端を極めていた。 【多事多端】たじたたん 仕事やいろいろなことで大変に忙しいこと。「―な一年だった」

深更

紀ノ川 著 有吉佐和子 1959年 発行 その深更から朝にかけて、紀ノ川は氾濫して川沿いの部落を荒らしまわった。 【深更】しんこう 夜更け。真夜中。深夜。「会合が―に及ぶ」 「連絡が入ったのは―。(先導者)」 「―、私の寝床は(少女外道)」 「この―になり…

飄逸

紀ノ川 著 有吉佐和子 1959年 発行 豊乃からこんな飄逸な手紙が届いたとき、花は声を出さず表情も変えずに笑っていた 【飄逸】ひょういつ 世間の出来事にわずらわされず、のびのびと呑気にしていること、さま

薫陶

紀ノ川 著 有吉佐和子 1959年 発行 紀本家で豊乃の薫陶を受けた彼女は花にかけて矜持を持っていたのだ 【薫陶】くんとう 人徳や品格で人を感化し、教育すること。「―の賜物」 「世喜は思うように監督―出来た」 「じきじきの―を受けながら(うつろ舟)」