2012-11-18から1日間の記事一覧

浮沈

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 はしたないとは知りながら、一家の浮沈に係る話なので、応接室に沿う縁側の椅子に 【浮沈】ふちん ・浮いたり沈んだりすること。うきしずみ ・栄えたり衰えたりすること。うきしずみ 「貴女にとれば一生―の瀬戸際でしょう(黒死…

陋劣

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 卑怯にも陋劣にも、金の力であの清廉な父を苦しめようとするのかしら。 【陋劣】ろうれつ いやしく軽蔑すべきであること、さま。卑怯。下劣。「―な男」 「なおいっそう―な考えだ(文鳥・夢十夜・永日小品)」 「外面道徳の専権…

口銭

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 今日の縁談なども、纏まればいくらという、口銭が取れる仕事だろう。 【口銭】こうせん 仲介をした手数料

木の下闇

真珠夫人 著 菊池寛 1920年〜 ガスの光が、ほおんじろく湿んでいる公園の木下暗(このしたやみ)を、ベエトーフェンの「月光曲」を聴いた感動を 【木の下闇】このしたやみ 木が茂っていて、その下が暗いこと、その場所 「東照宮前の―に西川の手をひいて(三…