2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

空無

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 わたしの躰は、空無と戯れあう。 【空無】くうむ からっぽ。なにもないこと 「本体すらも、―の中に消えてしまふ(猫町 他十七篇)」

目顔

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 目顔でわたしを誘い、先に立って歩き出した。 【目顔】めがお 目の表情、目つき。顔の表情、顔つき

擾乱

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 擾乱はじきにやんだ。 【擾乱】じょうらん 入り乱れて騒ぐこと。秩序をかき乱すこと。騒乱。(文章語) 「砕ける波は、―であり怒号であった(春の雪)」 「犯人の狡猾な―策に過ぎんのですよ(黒死館殺人事…

池畔

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 石段を折り、崖の下の池畔に立った。 【池畔】ちはん 池のほとり

包含

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 「愛」という言葉は、正反対のふたつの感情を包含する。 【包含】ほうがん 包み込み、中に含んでいること

光輝

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 本は秘密の光輝を剥ぎ取られる。 【光輝】こうき ・光り輝くこと。輝き 「誰にもまして―に満ちあふれて(はなとゆめ)」 ・名誉。ほまれ。「―ある伝統」

扁額

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 <良妻賢母>と墨書した扁額を講堂の壁にかかげた 【扁額】へんがく 建物の内外や門・鳥居などの高い位置に掲げる、横に長い額。横額(よこがく) 「門のうえの―に書かれた(クリコフの思い出)」

張札

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 もう一方は生徒使用禁止の張札が立っていた。 【張札】はりふだ 知らせたい事柄を紙や木の札に書いてはりだすこと。その札

一郭

倒立する塔の殺人 著 皆川博子 理論社 2007/11 発行 一郭だけ焼け残っていた。どれも庭は百数十坪から二百坪、あるいはそれ以上の広さがあり 【一郭/一廓】いっかく ひとつの囲いの中の地域。ある一続きの地域

凶兆

祝山 著 加門七海 光文社文庫 2007/9/20 発行 私だけ怖いというのは、凶兆なのか、吉兆なのか 【凶兆】きょうちょう 不吉なしるし。よくないことが起きる前触れ 「確かに何かの―である(猫町 他十七篇)」

弁舌

祝山 著 加門七海 光文社文庫 2007/9/20 発行 そら見たことか、というような、弁舌を振るうのは気が退ける。 【弁舌】べんぜつ 物を言うこと。物の言い方。話しっぷり 弁舌さわやか:話しぶりがよどみなく、すらすら快いさま

俗信

祝山 著 加門七海 光文社文庫 2007/9/20 発行 眉に唾液を塗れば、魔物に騙されないという俗信に、その由来がある。 【俗信】ぞくしん 自然現象などから伝承されてきた知識・考え方

繁茂

祝山 著 加門七海 光文社文庫 2007/9/20 発行 作業場にも植物は繁茂していたが、家の中の比ではない。 【繁茂】はんも 草木が盛んに生い茂っていること。「雑草が―している」

木の芽時

祝山 著 加門七海 光文社文庫 2007/9/20 発行 木の芽時の通説どおり、おかしな人も結構、見かける 【木の芽時】このめどき 木々が新芽を吹く頃。早春。(季)春

離日

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 私も彼女の突然の離日に驚いている一人なのだ 【離日】りにち 外国人が日本を離れること

やぶにらみ

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 先生はやぶにらみの眼を私達に向けた。 【やぶにらみ】 ・斜視 ・見当違いな見方や考え方。「―の発言だ」

植栽

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 日本にやってきてその植栽の違いを大層面白く感じた 【植栽】しょくさい 草木を植えること。草木。「防風林として―する」 「昔はあの扉から―の陰に隠れ、(ゼラニウムの庭)」

片手落ち

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 これって、展開としてはなんか片手落ちですよね。 【片手落ち】 配慮や注意が一方にだけかたより、判断などの不公平なこと、さま。「―な対処」 「何という間の抜けた―か(ドグラ・マグラ)」 「待遇も―やったか…

合縁奇縁

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 合縁奇縁というやつかね 【合縁奇縁】あいえんきえん 気が合うも合わないも、全て不思議な縁によるものだということ

知遇

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 せっかく知遇を得たのだから英国の話を聞きたいじゃないか 【知遇】ちぐう 人格や能力を認められて、厚く待遇されること。厚遇。「―を得る」 「前から作家本人と―を得ていたような(晴れたり曇ったり)」 「この…

パスティーシュ

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 『こゝろ』が改変されるなんて許せない。いやパスティーシュやオマージュならいいけれど。 【パスティーシュ】 ある作家や作品の模倣

花霞み

話虫干 著 小路幸也 筑摩書房 2012/6/10 発行 花霞みの着物に流行りの型に結い上げた髪の毛。 【花霞み】はなかすみ 満開の桜の花が、遠目に霞がかったように白く見えること

開陳

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 自分の計画を開陳し、どんな形で 【開陳】かいちん 自分の意見や考えをありのままに述べること

窮余の一策

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 だから、窮余の一策ということになりますね。 【窮余の一策】きゅうよのいっさく 苦し紛れに思いついた計画、手段、はかりごと 「秘仏に見立てたのは―でしょう(凶笑面)」 「あわれな―である(きりぎりす…

鉄条網

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 木の杭に渡された鉄条網が行く手を阻むように塞いでいた。 【鉄条網】てつじょうもう 鉄線、特に有刺鉄線で作られた柵 「―になっているのは上の部分だけだが(ひまわり事件)」 (参考:http://ja.wikipedi…

影従

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 そんな影従をするようになって十日ほど経った早朝、 【影従】えいじゅう 影のように、常につき従うこと。「主君に―する」

傍証

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 番組の製作者たちはそれが傍証になると考えたようなのだ。 【傍証】ぼうしょう 間接的な証拠。直接の証拠ではないが、証明の補強に役立つもの 「いくらか―を得られるに過ぎない(妖都)」

風聞

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 江利子を追いかけまわしているという風聞でした。 【風聞】ふうぶん ・うわさで伝え聞くこと。風評 ・さまざまに取りざたすこと

黎明期

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 徐々にではあったが、電子メールも普及を始める。そんな黎明期から、まだ四半世紀しか経っていない。 【黎明期】れいめいき 新しい文化・時代が始まろうとする、夜明けにあたる時期【黎明】れいめい ・夜明…

ポルカドット

ラバー・ソウル 著 井上夢人 講談社 2012/6/6 発行 でも、ピンクに白のポルカドットで、めっちゃかわいいんです。 【ポルカドット】 ごく普通の大きさの水玉模様。ポルカドットより大きな水玉はコインドット、小さなものはピンドットという